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お知らせ
文字を手で書くということの意味
モンテッソーリ教育では「読み書き」では「書く」ことから紹介します。読むことより書くことの方が作業として子どもにとってわかりやすいという理由からです。実際に鉛筆をもって書く前に、たくさんモンテッソーリのおしごと(活動)を通じた準備をして子どもたちの体と心が書くということを楽しめるようにします。
最近筆記体を書くことが少なくなったことを憂う海外の教育者のポストがありました。筆記体は紙からペンを離すことがなく書くため、脳に考えることを促す効果があるのに、現在大人たちは筆記体で文章を書くことがないためせっかくの筆記体を使用する恩恵を受ける機会が減っているという内容でした。なお、アルファベットの文化圏でモンテッソーリ教育を受ける場合、ブロック体でなく筆記体でアルファベットを紹介されます。筆記体の方がブロック体よりも子どもたちの手にとっては書きやすいという理由があるとのことです。
日本でも大人が文字を書く機会はどんどん減って、一方iPadやPCでの教育が小学校から始まっており、スクリーン操作やタイピングの技術の必要性は今後減ることはないかもしれません。
ただ、すべてを吸収することのできる能力(吸収精神 Absorbent Mind)を持っている0歳から6歳までの子どもにとって、大人のすることを真似するということや、実際に行っている動作を見ることはとても重要なことになります。字に興味が出てきたお子様の前で、ぜひゆっくりと文字を書くところを見せてあげられるとよいのではないでしょうか。